【検証大会】マニュフェスト☆バトル(報告)

【感想】
6月27日(土)午後2時30分より、報告者が会場、参加者はオンラインという形式で「私たちが望む未来もっと2かたる~マニフェスト検証大会~マニフェスト★バトル」を開催いたしました。前回5月の事前討論を踏まえ、「公共(協働)交通をつくるには」「人口減少はマイナスか」「生活保護と貧困」の3つのテーマが私たちの市民マニフェスト(2019年作成)とどのような関連があるのかについて、1年間を通しての総括と、次年度に向けての方向性などを発表しました。

代表の白川秀嗣越谷市議会議員のあいさつでは、埼玉政経セミナーがマニフェストを「次の時代の地域や社会をつくって行くうえでの担い手たち(市民や議員)の対話の材料」、コミュニケーションのツールと位置付けてきた、今回はその活動がどうであったかを発表する場としてのマニフェスト検証大会であることが説明されました。

各テーマの報告を以下にまとめました。

「公共交通」
自分の住む白岡市を舞台として、これからの公共交通について、考え、話し合いを行ってきた。最初は、自分が考えてきた今後の白岡での公共交通なしの生活への不安からスタートしたものであったが、参加者のみなさんからの意見をまじえて、形が変わってきた。公共交通を今の日本で考えるにあたって、市民がそれぞれ、自分事にするために、自分に問い詰めてみる必要があると考えている。

「人口減少」
今回は「住みやすいまちとは何か」という点に焦点をあてた。人口が減ることは避けられない事実であり、「人口さえ増えれば」経済成長が見込まれ、豊かな市民生活を営むことができるとの主張は目先の課題解決への提案にしかならないとの思いから、人口減少を人が生きていくうえでの「豊かな生活」に不可欠と位置付けたまちづくりを行うために地域や行政の人たちと話し合う空間をつくる必要があると提案する。

【社会保障】
前回の事前検討会にて、社会保障制度を充実させる必要性について共有できたと感じている。そこで、私たちは行政が行う事業の細かな削減や修正ではなく、新たに財源を設けてでもやる事なのかどうかを真剣に考えられる事業なのかに着眼点を置いた。よって、そこまで議会・行政・市民が話をする事が出来るようになることが最も重要な事だと考えている。

今回パネリストとして上尾市議会の海老原直矢議員にご参加いただき、3つのテーマを進めるうえで、行政との協力体制をどう考えるか、に踏み込んでの討論ができました。どのテーマにおいても、市民だけで進めていくことは考えられず、市民と行政の関わりの割合についてはさまざまな見解がありますが、参加者からも、多様な意見が交換されました。
「平等と公共性」や「合意形成と利害調整」についての意見もだされました。合意形において残念ながら利害が違う人たちが集まって優先順位を決めることはなされておらず、形式的な審議会などで「利害調整をした」という形をとっているのが現状であるとの説明があり、マイノリティを含めた「多様性」こそが21世紀型社会を作り出すものであるから、多様性が政策の決定の場に関わることが重要であると整理されました。

今の日本の地域社会に起きている問題はすべて、「考え方の解離」「人口比」に大きく影響して起こっていることです。世代間の断絶、社会の激変に気づいている人と気づいていない人の差、多様性を受け入れるか否か、ヤングケアラーや交通弱者における人口比、など、話し始めたら止まらない様相となりました。

最後に望む社会のゴールを市民がある程度想定して、そこからどう行政を動かすかという作業を繰り返していくことで生まれる知恵、経験値を、市民の側も、議員の側も積んでいき、そうしたスキルを持つ人材を育て、ネットワーク化していくことが必要であるとの集約がなされました。

すべての問題において、これからの日本社会の新しい担い手をどう生み出し、自分も担い手になっていけるのか、考えるバトルになったと思います。

6月27日 マニフェスト★バトル当日の動画を公開しています。


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