第2期第12回政経セミナー特別講座 講演録

セミナー講演録

H25.8.25
日時 平25年7月28日(日)午後1時30分
場所 越谷市中央市民会館5階 第4・5会議室
テーマ 聞いてみよう 考えてみよう 話してみよう 越谷の今とこれから
―第2回「統一ローカルマニフェスト2011」 市民検証大会―
大会2
政経セミナー主催「ローカルマニフェスト2011」2回目となる市民による検証大会が中央市民会館で行われました。「新しいしくみ」「新しい公共」
「新しい豊かさ」3テーマ・3グループが昨年よりさらに市民主導色を強め、各グループ数回の分科会を行い、本番に臨みました。

◆各プロジェクトからのマニフェスト検証結果報告

1.「新しいしくみ」チーム(発表者:西川孝一氏)
・議会改革促進がテーマの中軸で「議案に対する賛否の公開」「特別委員会のライブ中継実施」「議長選の市民への公開」「常設型住民投票条例への改訂」等の6項目に「議員定数の検討」を追加テーマとして検証報告された。全体に議会運営上のマネージ力不足から、実行が先送りされたり、市民参加・開かれた議会を謳いながら、その実、積極的な取り組みがなされていない状況を指摘されており、一段の努力を期待するという結果となっている。
大会3
2.「新しい公共」チーム(発表者:岡田英夫氏)
・市の財政規律を確立し、累積債務の削減に市民が議会や行政と共に役割と責任を全うするために「事業仕分け」を導入すること、「地域交付金制度」を創設することにより、地域の自由裁量を認め、事業の必要性を地域に任せ、自立する地域にしていく必要があること。現行の予算編成のやり方、事業の「外部評価制度」で一段高い財政規律を創り「未来を搾取する社会」から「未来に投資する社会」への転換には舵が切られていない。市民が役割と責任を果たすための主体性の育成は困難であると検証報告された。
大会10
3.新しい豊かさプロジェクト(発表者 小口高寛氏)
・「市立病院の財政健全化と地域医療の充実」、「稼げるプロジェクトの立ち上げ」、「循環型地域への移行」について検証報告がなされた。いずれのテーマも現在行政で取り組まれており、その緒についたところである。従来の成長戦略の延長では人口減・高齢化が進む成熟社会に対応が困難であり、市民がそれぞれの担い手として参加する意識付けと参加できるシステム作りが成熟戦略として求められていると報告された。

◆グループ討議
大会7大会8大会9
・討議内容が①自己紹介と参議院選挙をどう受け止めているのか、②超党派の議員が参加し、市民が検証するという政経セミナーの運営についてどう思うか、③政策を実現するために市民としてどのように取り組めばいいのかについて、5グループに分かれて論議が行われた。

◆まとめ
大会1
・参院選は有権者にとって「選びたくても選べない」「投票箱の中に収まりきれない」ものになった。今年の10月に行われる越谷市長選をこの延長にしないために、市民に4年分の政策を提起し、その上で市民がどの政策にコミットし、その結果誰を選ぶかが問われる選挙である。選挙は誰を選ぶかが先にあるのではなく、市民がどの政策にコミットするかを選択するチャンスであり、その結果誰を選ぶのかということではないか。
・次回は市長選挙に立候補する高橋市長と予定候補者に、今日発表したマニフェストをどう受け止めるのか、どういう政策を掲げるのかについてシンポジウム形式で議論を行う予定である。

PDFファイル⇒第12回特別講座・報告書-改3(再修正版)

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